初瀬亮が語るシェフィールド・ウェンズデイ移籍の決断と胸の内
初瀬亮がシェフィールド・ウェンズデイへの完全移籍を決断した背景と胸の内を語る。

初瀬亮が語るシェフィールド・ウェンズデイ移籍の決断と胸の内
シェフィールド・ウェンズデイへの加入が発表された翌日。初瀬亮は、現地に初めて足を踏み入れた日に訪れたパブで取材に応じてくれた。
「正直、契約までこんなに時間がかかるとは思っていなかったのでホッとしました。『いよいよヨーロッパでのチャレンジが始まるんや』って、めっちゃワクワクしています。 ここのパブ、1月半ばにこっちに来て初めて入った店なんです。クラブ関係者の方に『チキンカレーとナンが美味しい』って教えてもらいました。それもあって昨日、正式にサインを終えたあと、ここに来てカレーを食べてたら、勝手に涙がボロボロとあふれてきて......。『よかったー!』って気持ちと、『やっとサッカーができる!』って思って、めっちゃ泣いていました」
初瀬が 10 代の頃から漠然と描いていた海外移籍を、より現実的に考えるようになったのは、自身のパフォーマンスとチームの結果が連動するようになった、ここ数年だという。
「以前から、ヴィッセルで明確な結果を残してから海外移籍を、と思っていました。そのなかで、2023 年は出場停止の1試合を除く全試合に先発でき、チームとしても J1 初優勝と結果が出たので。年齢が上がるほど、海外移籍のハードルは上がるだけに、正直、同シーズンが終わったあとのタイミングでも海外移籍を考えたんです。その時はうまく話がまとまらず、まだまだ『(力が)足りていないんやな』と受け止めました。
海外移籍を決断するまでの葛藤とチームへの思い
初瀬は、海外移籍を決断するまでに葛藤もあったという。
「2023 年シーズンが終わったあと、チームとしては J1 リーグ連覇を果たしましたが、個人的には納得できるシーズンではなかったんです。怪我もあって出場機会が減ったり、パフォーマンスも上がらなかったりして......。そんな中で、海外移籍の話が持ち上がった時は、正直、『今、海外に行くべきなのか?』と迷いもありました。
でも、ヴィッセルで過ごした 5 年間は本当に濃厚で、素晴らしい経験ばかりでした。チームメイトやスタッフ、サポーターの皆さんには感謝してもしきれません。だからこそ、今回の移籍を決断するにあたっては、チームのためにも、自分のためにも、正しい選択をしたいと思っていました。
シェフィールド・ウェンズデイでの挑戦と目標
初瀬は、シェフィールド・ウェンズデイでの挑戦について語った。
「シェフィールド・ウェンズデイは、イングランドの伝統あるクラブで、素晴らしい選手やスタッフが揃っています。僕自身、今までに何度も試合を見に行ったことがあります。そんなクラブでプレーできることは、本当に光栄なことです。
今回の移籍で、僕は自分自身の成長とチームの勝利のために全力を尽くします。まずは、チームに馴染んで、新しい環境に適応することが第一歩だと思っています。そして、監督やコーチの方々としっかりとコミュニケーションを取りながら、自分の持ち味を最大限に発揮できるように努力します。
個人的な目標としては、シェフィールド・ウェンズデイでの活躍を通じて、日本代表にも選ばれるような選手になりたいと思っています。そのためには、日々のトレーニングや試合でのパフォーマンスを高めていくことが重要です。また、イングランドのサッカー文化や戦術を学び、自分の武器にすることも必要だと考えています。
最後に
初瀬は、最後に日本のサポーターやファンに向けてメッセージを送った。
「僕は、日本のサッカー選手として、海外でプレーすることが夢でした。今回、シェフィールド・ウェンズデイへの移籍が決まり、本当に嬉しく思っています。
日本の皆さんには、今まで応援してくださったおかげで、僕はここまで成長することができました。これからも、僕のプレーを見守っていただければと思います。
また、海外でプレーする選手は、日本のサッカー界の代表としても活動しています。だからこそ、僕は自分のプレーで日本の皆さんに勇気と希望を与えられるような選手になりたいと思っています。
今シーズンは、シェフィールド・ウェンズデイでの活躍を通じて、日本の皆さんに喜んでもらえるようなシーズンにしたいと思っています。応援よろしくお願いします!」