【ソフトバンク】今宮健太の開幕出場は?小久保監督の真意
ソフトバンクの今宮健太内野手が左ふくらはぎを痛めて離脱。小久保監督は今宮の開幕出場について「分からない」と答えたが、チーム内では「監督の親心」との見方が多い。

【ソフトバンク】今宮健太の開幕出場「分からない」 小久保監督が意味深長だった理由
左ふくらはぎを痛めていたソフトバンクの今宮健太内野手(33)が、宮崎春季キャンプの 18 日に A 組を離脱した。
【写真】今宮離脱で、小久保監督にハッパをかけられたソフトバンク・ダウンズと庄子雄大
S 組で独自調整していた 13 日の練習中に負傷。15 日から別メニューで調整していた。17 日に宮崎県内の病院を受診した上での判断に小久保裕紀監督(53)は「(福岡に)帰しました。帰ってやれる治療があるので。そっちに専念させて、開幕に合わせるという感じ」と今後の方針を説明した。
昨季、今宮に続く 13 試合で遊撃手として先発出場した川瀬晃内野手(27)が今月上旬に右ヒザを負傷。そんな矢先の今宮離脱は、チームにとって懸案といえる。今回痛めた左ふくらはぎは、2020 年に負傷した際に長期離脱を余儀なくされた箇所だけに慎重を期すのは必然。小久保監督は信頼を寄せる 2 人の離脱を受け、万が一の備えとしてダウンズと新人・庄子を遊撃手に専念させる考えだ。
チームにとって今宮のいない開幕は考えられない。21 年から 4 年連続で 125 試合以上を守ってきた。昨季もベストナインに輝き、攻守で球界屈指の遊撃手として君臨。代えの利かない戦力であることは自他ともに認めるところだ。ゆえに責任感は人一倍。今回も申し訳なさを抱えて福岡に戻った。痛みに強く「早期復帰を視野に入れて動き出すのは間違いない」(チーム関係者)とみられる。
この日、小久保監督は開幕に間に合うかどうかについて「分からない。治療次第」とも答えた。その真意について、チーム内では「焦りは禁物。早く復帰してほしいはずだが、大事な選手だからこその発言。監督の親心」という見方が多かった。いないと困るが、焦りは厳禁。指揮官はダウンズ、庄子に「大チャンス」とハッパをかけたが、今宮との力量差は言うまでもないのがチーム内の共通認識。複雑な心中に、存在の大きさがにじむ。