カーリング日本選手権が大成功!観客動員と視聴率で盛り上がりを見せる
2025 年のカーリング日本選手権が大成功を収めました。会場と放送で多くの観客が動員され、視聴率も高く注目を集めました。

カーリング日本選手権が大成功!観客動員と視聴率で盛り上がりを見せる
2025 年 2 月 2 日に開幕し 9 日に終了したカーリングの日本選手権は、氷上の熱戦に加え、もう一つの点でも話題を集めました。横浜で開催されたことです。2006 年、パシフィックアジア選手権が東京・東伏見で行われたことがあったが、以降こうした規模の大会が開かれることはなく、日本選手権も北海道か長野県(軽井沢)がほとんどで青森県が 4 度あるのみ。むろん、首都圏では初開催でした。
大会実行委員長が語る成功
その試みを「成功と言っていいと思います」と大会実行委員長の酒巻智氏は言います。協賛社は例年の倍以上にあたる 24 社に上り、運営の支えとなったのも成功の要因です。
観客数が成功を物語る
なによりも観客数が成功を物語っています。約 2000 席の観客席のチケットは前売りの段階で全日程を完売しました。
選手たちの手ごたえ
例年の日本選手権とは異なる光景に、選手も手ごたえを得ました。ロコ・ソラーレの吉田知那美はこう語っています。
「最高でした。たくさんの方がいる日本選手権で、皆さん温かかったし『これがやりたかったんだ』って泣きそうになっていました」
同じくロコ・ソラーレの藤澤五月も「私たちのプレーにもすごくプラスに影響していると感じました」と言っています。
放送での反響
大会初日から最終日まで連日 NHK BS で放送され、放送されない試合の多くもライブ配信され一定以上が観たとみられます。
カーリングの見るスポーツとしてのポテンシャル
北京五輪女子決勝の視聴率は「なんと 29.2%」
会場と放送で観戦する人々の反響の大きさが成功に結びついたが、以前からカーリングの「見る(観る)スポーツ」としてのポテンシャルを指摘する声はありました。
それは数字にも裏付けられています。2022 年北京五輪の全競技で、最も平均世帯視聴率が高かったのは日本代表(ロコ・ソラーレ)が登場したカーリング女子決勝の 29.2%で、2 位は準決勝の 26.7%でした。この 2 試合に限らず 1 次予選リーグの対アメリカ戦でも 19.0%を記録するなど関心の高さをうかがわせました。
同じくロコ・ソラーレが出場した 2018 年平昌五輪でも、1 位こそ羽生結弦が金メダルを獲得したフィギュアスケート男子フリーの 33.9%に譲ったが 2 位は韓国戦の 25.5%、3 位は、3 位決定戦の 25.0%というように高い視聴率を誇りました。
メダルを獲得したこの 2 大会に限らない。2014 年ソチ五輪には北海道銀行(小笠原歩、船山弓枝、小野寺佳歩、苫米地美智子、吉田知那美)が出場。予選リーグのロシア戦で 16.3%、イギリス戦で 15.5%など全競技中でも上位の数字を残しています。
2010 年バンクーバー五輪のチーム青森(目黒萌絵、近江谷杏菜、本橋麻里、石崎琴美、山浦麻葉)も試合ごとの反響が大きかった。