清水の右 SB 高木が開幕戦で存在感を放つ!「テル君に追いつき、追い越す」
清水の右 SB 高木践が J1 開幕戦でプロ初アシストを記録。昨季の 70 番に引けを取らない存在感を示し、チームの勝利に貢献。今後の成長に期待。

清水の右 SB は今年も 70 番が定着か。高木践が国立のピッチで堂々たるプレー「テル君に追いつき、追い越すような存在に」
2 月 16 日、清水は J1 の開幕節で東京 V と対戦。1-0 で勝利した。3 年ぶりに J1 に挑む清水で、開幕前に注目されたのが右 SB の人選だ。昨季に同ポジションを務め、J2 制覇を果たしたチームを支えた原輝綺は、名古屋へ完全移籍。前 70 番の穴を埋めるのは誰なのかと関心が集まるなか、開幕戦で先発を託されたのが新 70 番の高木践だった。
昨季の高木の主戦場は CB だったが、今季の始動からは SB で準備を進めてきた。新たに挑戦するポジションでの出場でも、「試合の直前まで緊張していたけど、僕自身、初の J1 で、どれだけ攻撃参加できるのか楽しみだった」と大きな不安はなかった。
実際、高木は攻撃面で結果を残す。0-0 で迎えた 40 分、右サイドで CB 蓮川壮大からのロングフィードに抜け出し、ワンタッチで中央の北川へクロス。これをキャプテンが落ち着いて沈め、高木はプロ初アシストをマークした。
また、守備でも落ち着いた対応を披露。本職 CB の安定感は伊達ではなく、対峙する相手アタッカーをことごとく封じ込め、際立った仕事をさせなかった。
チームの開幕戦勝利に貢献した高木は、自身の出来を次のように振り返る。
「攻撃面に関しては、まさか、いきなりアシストできるとは思っていませんでした。周囲から色々なアドバイスをいただくなかで、まずは守備を強く意識していました。攻撃は 1~2 回チャンスが来れば、という感じだったので、そのチャンスを活かせて良かったです。
サイドバックはテル君(原)が抜けた穴が大きいですし、自分にプレッシャーを与える意味でもテル君の番号を受け継がせてもらった。この番号に見合ったプレーができていたかは分かりませんが、経験を重ねて成長していけば、テル君に追いつき、いつか追い越すような存在になれると自分を信じています。今後も気持ちを見せていければ」
国立の舞台で改めて決意を固めた高木は、成長を続けられるか。開幕戦でのパフォーマンスを継続・発展できれば、清水の右 SB には今年も 70 番が定着することになるはずだ。