「もう1回スワローズに」高津臣吾監督を口説き落としたヤクルト・衣笠球団会長の言葉…7日に76歳で死去

ヤクルト・衣笠球団会長が死去。青木宣親のMLB移籍を容認し、高津臣吾監督を口説き落とした。球団経営にメスを入れ、黒字化に尽力。通夜・告別式は20日午後6時、21日午前9時30分から。

ヤクルト・衣笠球団会長が死去

ヤクルトは10日、衣笠剛球団会長CEO兼オーナー代行が7日に死去したことを発表した。76歳だった。昨夏頃に体調を崩し、療養中だった。

青木宣親のMLB移籍を容認

1949年、愛媛・大洲市生まれで71年にヤクルト本社入社。専務取締役だった2011年にヤクルト球団社長兼オーナーに就任した。当時球団はポスティングシステム移籍を認めていなかったが、同年オフに青木宣親(現GM特別補佐)のMLB移籍を容認し、夢を後押しした。

高津臣吾監督を口説き落とした

13年オフには投手再建へ高津臣吾氏(現監督)を投手コーチで招へい。「もう1回スワローズに帰ってきて力を貸してほしい」と口説き落とした。高津監督は「すごく気持ち晴れやかに戻ってくることができました」と当時を回想。悲報に接し、「言葉が出ない。絶句というか頭が真っ白になりました」と目を赤くした。

球団経営にメスを入れ、黒字化に尽力

就任前は赤字だった球団経営にメスを入れ、グッズ販売の促進やイベント刷新などで黒字化。山田や小川らFAを取得した主力やオスナ、サンタナら助っ人の引き留めに尽力し、15、21、22年の3度のリーグ優勝と21年の日本一に貢献。27年から2軍球場の茨城・守谷市への移転を実現するなど、球団のために尽くした。

通夜・告別式

衣笠剛球団会長CEO兼オーナー代行(享年76)の通夜は20日午後6時、葬儀・告別式は21日午前9時30分から東京・港区芝公園4―7―35、増上寺光摂殿で行われる。

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