【東京新聞杯】ウォーターリヒトが鮮やかな差し切りで重賞初制覇!河内師への“孝行”7年ぶりの重賞V
3 番人気のウォーターリヒトが鮮やかに差し切り、重賞初勝利を飾った。定年引退まで1カ月を切った河内洋調教師(69)=栗東=は、18 年平安S(サンライズソア)以来7年ぶりとなるJRA 重賞7勝目。

【東京新聞杯】ウォーターリヒトが鮮やかな差し切りで重賞初制覇!河内師への“孝行”7年ぶりの重賞V
3 番人気のウォーターリヒトが鮮やかに差し切り、重賞初勝利を飾った。定年引退まで1カ月を切った河内洋調教師(69)=栗東=は、18 年平安S(サンライズソア)以来7年ぶりとなるJRA 重賞7勝目。
波乱の決着!3連単が 81 万 6870 円
2 着には 2 番人気のボンドガール、3 着には 16 番人気のメイショウチタンが入り、3 連単が 81 万 6870 円と波乱の決着となった。1 番人気のブレイディヴェーグは 4 着に終わった。
ウォーターリヒトは“孝行馬”
まさに“孝行馬”だ。あとわずかに迫った区切りの日を知ってか知らずか、後方を追走していたウォーターリヒトが直線で鬼脚を繰り出した。大外一気で他馬をのみ込むと、最後は先頭に立ったボンドガールを首差とらえたところがゴール。
河内師へ最高のプレゼント
3 月 4 日付で定年引退する河内師へ、厩舎で現役唯一のオープン馬が最高のプレゼントを届けた。
定年引退まで 1 カ月を切ったタイミングで達成した重賞初V
定年引退まで 1 カ月を切ったタイミングで達成した重賞初V。そんな愛馬を祝福するウイナーズサークルに姿を現した河内師に、観客席から熱い声援が送られた。
喜びもひとしお
同馬の半妹で、同日のきさらぎ賞で 10 着だったウォーターガーベラが厩舎最後の競馬開催日となる 3 月 2 日のチューリップ賞に出走する可能性はあるが、現状 1 勝クラス。今回が最後の重賞挑戦となる可能性もあるだけに、喜びもひとしおだ。
鞍上に起用したのはNHKマイルC8着以来の菅原明
鞍上に起用したのはNHKマイルC8着以来の菅原明。師は「(前走騎乗した)田辺君に先約があった。NHKマイルCで(菅原明が)『この馬走りますね』と言ってくれたのを思い出してね」と経緯を明かした。
菅原明が見事に恩返し
当然ジョッキーも意気に感じていた。「乗り代わってしまって、そばで見ていてすごく悔しくて。河内先生は定年が迫っていますし、いい結果が残せて良かったです」。見事に恩返しを果たし、菅原明はホッと胸をなで下ろした。
厩舎解散後の転厩先でG1を目指す
これからウォーターリヒトは、厩舎解散後の転厩先でG1を目指すことになる。「これで好きなところに使えるかな。その時はスタンドで見ているけど、応援しに来ます」。河内師は穏やかな表情で、“大きな夢”を後継者たちに託した。