「最後のミスが響いた」痛恨のショットで敗れたロコ・ソラーレ、藤澤五月が語る唯一の敗因【日本選手権】
カーリング日本選手権女子準決勝で、ロコ・ソラーレが北海道銀行に敗れ、2 年ぶりの優勝を逃した。スキップの藤澤五月は、最後のミスを悔やんでいる。

「最後のミスが響いた」痛恨のショットで敗れたロコ・ソラーレ、藤澤五月が語る唯一の敗因【日本選手権】
2 月 8 日、カーリングの日本選手権(神奈川・横浜 BUNTAI)は女子の準決勝が行なわれ、2 次リーグ 3 位通過のロコ・ソラーレが同 2 位の北海道銀行に 5 対 11 で敗れ、3 位に終わった。2 年ぶりの優勝を逃したスキップの藤澤五月は敗戦の責任をひとりで背負った。
連日の神ショット連発で会場を大いに盛り上げた名スキップが精彩を欠いた
ロコ・ソラーレは第 1 エンドで北海道銀行に 2 点を先取されたが、直後の第 2 エンドで藤澤がダブルテイクアウトを奪い、すぐさま同点に追い付いた。
しかし第 3 エンド、藤澤の 2 投目が相手のストーンに当たらない痛いミスショットに。相手に 4 点を献上し、2 対 6 と苦しい状況になった。
なんとか追い上げたものの、終盤で大差を付けられ完敗
ロコ・ソラーレはなんとか第 5 エンドで 2 点をスチールして追い上げたものの、第 7 エンドに 1 点を許し、5 対 8 と 3 点のビハインドを追う展開になった。
迎えた第 8 エンド、踏ん張りどころのロコ・ソラーレだったが北海道銀行のサード仁平美来が好ショットを放ち、ハウス内に複数ストーンを置く有利な展開を作られると、相手スキップの田畑百葉が 3 点をスチールする。終盤で 6 点差に離されたところで、ロコ・ソラーレはコンシードを選択。完敗を認めた。
藤澤が語る敗因と今後の課題
1 次リーグ初戦以来となる再戦でリベンジを誓ったロコ・ソラーレだったが、結果は再び同じ相手に屈した。藤澤は試合後、「4 点取られたエンドがキーだった」と敗因を振り返り、「今日は私が最後のところでミスってしまった。今日の負けはすべて私の責任」と肩を落とした。
2 点取れるチャンスを自らのミスで落としてしまい、流れを引き寄せることができず、逆に北海道銀行に勢いを与えてしまった。「アイスにアジャストできなかったのが唯一の敗因。カーリングで 4 点取られるというのは終わりに近い点数差なので。それでも踏ん張ってチャンスを作ってくれたチームメイトには感謝したい」と話すが、表情は最後まで硬かった。
課題が出た一方、3 大会連続の五輪出場の可能性はまだ残されている。9 月に北海道・稚内で開催される五輪代表候補決定戦に向けて、「チャンスはいただけた。できることをイチからやり直して、自分たちの最高のパフォーマンスをできるようにやっていきたい」と前を向いた。
まとめ
ロコ・ソラーレは今大会 3 位以内になったことで、2026 年ミラノ・コルティナダンペッツォ五輪の日本代表候補決定戦の出場権を獲得した。前回優勝の SC 軽井沢クラブと今大会優勝チーム(フォルティウス、または北海道銀行)による三つ巴の戦いに臨む。
首都圏初開催で例年より多くの注目を集めた日本選手権でレベルの高いショット技術を披露した一方、ここ一番の勝負強さに課題を残した。