ラグビーと相撲の融合:昌平高校ラグビー部が鳴戸部屋で学ぶ力の伝え方
埼玉県の昌平高校ラグビー部が大相撲の鳴戸部屋で出稽古を行い、力士たちから力の伝え方を学びました。

昌平高校ラグビー部の鳴戸部屋での出稽古
埼玉県の昌平高校ラグビー部は、2月2日に東京都墨田区にある大相撲の鳴戸部屋で出稽古を行いました。これは2年連続2度目の出稽古で、ラグビー県高校新人大会で2連覇を達成した同部にとって、さらなる強化の一環として行われました。
力士たちとの対戦
参加したのは主にFW(フォワード)の選手約20人で、元大関の琴欧洲である鳴戸親方や幕内の欧勝馬、十両の欧勝海ら現役力士から約2時間にわたり、四股やすり足、ぶつかり稽古などを通じて、相手に効果的に力を伝える術を学びました。
選手たちの感想
選手たちは普段使わない筋肉を使い、大汗をかきながら稽古に励みました。フランカーの宮元崇主将は「お相撲さんは足腰のパワーと柔軟性を兼ね備えている。前に進むパワーが全然違う」と力士の力強さに驚いていました。
技術の応用
欧勝馬らとぶつかり稽古を行い、右手、左手と顔の3点で同時にぶつけると力が伝わるとアドバイスを受けた選手たち。御代田部長は「(国学院栃木高に通った高校時代に)吉岡先生が3点、両手と顔で正三角形を作って押せとよく言っていた」と改めて両競技の共通点を実感していました。
今後の練習メニュー
力士たちが押し合う時のすり足を見て御代田部長は「爪先では力は伝わらない。しっかり踏み込んで足の裏を地面につけていればハードタックルができる」と述べ、四股やすり足を継続的に練習メニューに取り入れ、足腰を強化するつもりです。
今後の目標
「ラグビーは前進しなければいけない。モールやタックルの時には四股の姿勢を思い出せと声をかけたい」と宮元主将。貴重な経験を生かし、力士のように強度の高いチームに成長したいと意気込んでいます。
次に読むべきもの
ラグビーリーグワン第7節で、東京ベイのWTBバイレアが後半にハットトリックを達成。同じく千葉・日体大柏高出身で大相撲の新横綱・豊昇龍とはクラスメートだったと語る。