新監督ゲインズ氏が導く女子バスケ代表再建の道
東京五輪の栄光を取り戻すために新たな挑戦に臨む女子バスケ代表のゲインズ監督のビジョンと戦略について探ります。

新監督のビジョン
2025年2月3日、東京都内で行われた会見において、バスケットボール女子日本代表の新監督としてコーリー・ゲインズ氏(59)が就任を発表しました。彼は東京五輪での銀メダルの実績を踏まえ、次回のパリ五輪での再建に向けて力強い意気込みを示しました。
組織化された混沌
ゲインズ氏が掲げる「オーガナイズ・カオス」というスタイルは、日本女子バスケットボールの強みであるスピード、機動力、シュート力を最大限に活かし、試合のペースを相手チームから奪うことを目的としています。これは、試合展開において常に予測不可能な要素を取り入れるもので、相手にとって圧力をかける攻撃的なアプローチを意味します。
若手選手の活用と多様性の促進
監督は若手選手の積極的な起用を掲げ、日本国籍取得の可能性がある外国人選手の発掘にも意欲を示しています。特に「米国で日本のパスポートを持つ選手を探すこと」が今後の鍵となると考えており、女子バスケの進化に向けたあらゆる面からの取り組みが求められています。
過去の実績が未来の指導に
NBAで5チームを渡り歩き、2009年にはWNBAチャンピオンに輝いたゲインズ氏は、経験豊富な指導者としてのスキルを生かします。彼は2022年から男子日本代表のアソシエイトコーチとしても活動しており、直近の目標は2028年ロサンゼルス五輪出場に向けたアジアカップ(7月13日開幕、深セン)です。
新しいリーダーの下で、日本女子バスケットボールの強さが再び世界の舞台で光を放つことを期待しています。