武豊とサトノシャイニングが挑む歴史的快挙!第92回日本ダービーで世界初の偉業を目指す
第92回日本ダービーで、武豊とサトノシャイニングが世界初の偉業を目指す。祖父ディープインパクト、父キズナに続く父子3代制覇の可能性も。

武豊とサトノシャイニングの初タッグ
2025年6月1日(日曜)、東京競馬場で開催される第92回日本ダービー(東京芝2400メートル)が迫っている。今回の注目は、サトノシャイニングと初タッグを組む武豊だ。武豊は自身の最多勝を更新する7勝目を目指すとともに、世界初の“ビッグプロジェクト”に挑戦しようとしている。
歴史的快挙への挑戦
「ここを勝てば世界初みたい。いい馬に乗せてもらえることになったので頑張りたいね」と、武豊は意気込みを語る。祖父ディープインパクト、父キズナに続くダービー父子3代制覇となれば、日本では初の快挙となる。さらに、その3頭ともが同じ鞍上=武豊というのは、世界でも例がない歴史的な偉業だ。
サトノシャイニングの実力
前走・皐月賞(西村淳騎乗)では、外枠からの競馬で何度も他馬にぶつけられ、道中で体力を消耗させられた。それでも4角手前で追い出した瞬間は、前にいたクロワデュノールらを捕らえる勢いで伸び、0秒4差5着と能力の一端を見せた。東京スポーツ杯2歳Sではクロワデュノールに0秒1差2着、きさらぎ賞ではリンクスティップ、ランスオブカオスなどの強豪を寄せ付けず3馬身差で圧勝しており、世代トップクラスの実力は疑いようがない。
課題とポイント
課題は「折り合い」だ。初コンタクトとなった1週前追いでは、外を回ってラストはしっかり追い、6ハロン80・4ー11・2秒と申し分ない時計で1馬身先着したが、何度も頭を上げて折り合いに苦労するシーンが見られた。距離延長となる今回は不安が残るが、唯一のプロブレムである「折り合い」さえ解消できれば、世代トップで駆け抜ける力がある。
武豊のコメント
「最初の印象だともっとテンションが高いかな、と思っていたけど、思ったほどではなくていい馬だね。もっと乗りにくいかと思ったけど、だいぶ(操作性が)良くなっている。乗った感覚はディープよりもキズナって感じかな」と、武豊は祖父と父の名を出して特徴を説明した。さらに、「前進気勢が強いのでそのあたりがポイント。2400メートルでかかりっ放しではさすがに勝てない」とテーマを挙げた。
勝負の行方
武豊が世界の競馬史に新たな1ページを加えられるかどうかの勝負は、直線に向く前に決している。それをクリアして追い比べに持ち込めた時、かつてない末脚が競馬の祭典に衝撃を与えるだろう。