ステフィン・カリーの役割論争:スコアラー vs ポイントガード
ステフィン・カリーが真のポイントガードなのか、それともスコアラーなのか、NBAの殿堂入り選手ゲイリー・ペイトンが語る。

ステフィン・カリーの役割論争
ステフィン・カリーは、2009年のドラフトでゴールデンステイト・ウォリアーズに入団し、NBAに革命をもたらした選手の一人です。彼の3ポイントシュートはバスケットボールの概念を変え、ウォリアーズを4度のリーグ優勝に導きました。しかし、カリーが「真のポイントガード(PG)なのか?」という議論は、ファンの間で大きな論点となっています。
ゲイリー・ペイトンの見解
NBAの殿堂入り選手であるゲイリー・ペイトンは、カリーを真のPGと見なすことに否定的な意見を示しています。ペイトンは、カリーをスコアラーとして見ており、現代のNBAではシューティングガード(SG)をPGとして使っていると指摘しました。
時代の変化とPGの役割
ペイトンは、時代の変化とバスケットボール自体の進化がPGの役割を変えたと指摘しています。1990年代から2000年代にかけて、PGはスコアよりもパスを優先する選手が一般的でしたが、現代ではPGも得点源となるのが当たり前です。カリーのようにシュートファーストのスタイルの選手も少なくありません。
正統派PGの例
ペイトンは、正統派のPGとしてタイリース・ハリバートンを挙げています。ハリバートンはオフェンスを組み立て、必要な時にバスケットにも切り込む選手であり、ペイトンは彼を本物のPGと認めています。
アイザイア・トーマスの見解
デトロイト・ピストンズの元ガード、アイザイア・トーマスも、ウォリアーズではドレイモンド・グリーンがPGの役割を果たしていると述べています。トーマスは、グリーンがボールを運び、オフェンスを組み立てる一方で、カリーはスクリーンを使い、シュートを打つ役割を担っていると指摘しました。
結論
カリーが“真のPG”であるか否かについては今後も議論が続くでしょうが、彼が唯一無二の選手であることは間違いありません。彼のプレースタイルはNBAに新しい風を吹き込み、バスケットボールの未来を形作る一因となっています。