2014年、徳島ヴォルティスの挑戦

2014年、徳島ヴォルティスはクラブ史上初のJ1リーグに挑戦しました。しかし、そのシーズンはクラブにとって地獄のようなものでした。3勝5分26敗、勝ち点14という成績で、リーグ最下位に沈みました。

スタートダッシュの失敗

開幕戦でサガン鳥栖に0-5で大敗した後、徳島は9連敗を喫しました。この間に挙げた得点はわずか2つで、チームの自信はみるみる削がれていきました。

補強の失敗

大きな補強なしにシーズンに臨んだことも、結果的に良くなかったと言えます。新戦力の適応よりも、就任3年目の小林伸二監督の戦術浸透を重視した判断でしたが、J1の舞台で対等に戦うのは厳しかったのです。

クレイトン・ドミンゲスの期待と失望

攻撃の中心として期待されたクレイトン・ドミンゲスは、11試合に出場しましたが、得点を挙げることができず、夏にはFC岐阜に期限付き移籍となりました。彼は柏レイソルで活躍していたレアンドロ・ドミンゲスの実弟でしたが、その「ブランド」に惑わされて獲得してしまった感は否めません。

シーズン終盤の状況

シーズン前半戦でほぼ降格が決まってしまった徳島は、その後も勢い付くことはなく、第28節終了時点でリーグ最下位が決定しました。17位と勝ち点17差、残留圏まで同22差という最終結果でした。徳島の3勝はいずれもアウェイで、初のJ1挑戦でホームのサポーターに勝利を届けられなかったことは、降格を覚悟していたとしても心残りだったでしょう。

教訓と未来

このシーズンの経験は、徳島ヴォルティスにとって大きな教訓となりました。J1の厳しさを痛感し、今後のチーム作りに活かすべき多くのポイントが見つかりました。