森原康平が語る「結果を出すためのマインド」

横浜 DeNA ベイスターズの森原康平投手が、自身の成長過程や心構えを記したメンタル強化書を上梓。本書から、「結果を出すためのマインド」についての章を一部抜粋して公開。

森原康平が語る「結果を出すためのマインド」

森原康平投手は、6 年ぶりの日本一で胴上げ投手となった横浜 DeNA ベイスターズの選手です。彼は、自身の成長過程や心構えを記したメンタル強化書『地道が近道 ゆるやかに成長し続ける”成功思考”』を上梓しました。本書から、「第 1 章 結果を出すためのマインド」より自身が野球はもちろん、物事に取り組む際に大切にしていることについてを綴った章を一部抜粋して公開します。

森原康平投手は、野球はもちろん、物事に取り組む際に大切にしていることは「継続する強い意志」だと言います。それに気づかされたのは小中学生の頃でした。当時、日本やアメリカの球界で活躍していたイチローさんの著書を読んで、世界屈指のバッターは「ルーティン」を大事にしていることを知りました。イチローさんは、毎日練習で決まった数を素振りし、変わることのない同じトレーニングをして、決まったルーティンで打席に入るのです。森原康平投手は、自分のカタチを崩さずコツコツと我慢強く続けることが、成長するためには必要なのだと学びました。天才と言われるバッターであっても、たゆまない日々の努力をしているのです。

森原康平投手は、子どもだった自分は驚いたことを覚えています。あんなにすごい人でも毎日コツコツとやっているのだと。当時から人を観察するのがとても好きでした。上手くなっていく選手と、そうではない選手では一体何が違うのか?自分に野球の才能があまりないのを自覚していたので、どうすれば上手くなれるのか興味をもちましたし、人を観察することでヒントを得ようとしていたのです。

森原康平投手は、わかったことはピッチャーもバッターも「再現性」が高いということでした。スポーツにおける「再現性」とは、どのような状況下にあっても、安定して同じ動作を繰り返しできることを指します。とくにいいピッチャーは、いくら疲れていたとしても同じフォームで狂うことなく毎回のように投げることができる。経験上、日ごろから高い意識を持ちコツコツと同じ練習をすることでしか「再現性」というものは生まれません。ベイスターズのチームメイトで言えば、東克樹が代表例です。東克樹は、ものすごい速球や強烈な変化球があるわけではないのに、どんな状況であっても崩れることなく同じフォームで投げ、コントロールよく寸分狂わぬピッチングをします。森原康平投手は、東克樹を見ていると、本当にすごいなといつも感心しています。体調は日々変化するものですし、好不調の波というのは必ずあります。また気持ちの面もピッチングの出来を左右します。それでも「再現性」の高い選手は、日によっての振れ幅が小さく、安定したプレーができる。これは決して簡単なことではありません。徹底した準備、さらにメンタル的にも強靭で安定していなければ不可能だと思います。

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