MLB 公式サイトが「15 の厄介な新球種」発表 雄星のスイーパー、千賀のシンカーがランクイン
MLB 公式サイトが「オープン戦で見た 15 の厄介な新球種」を紹介し、エンゼルスの菊池雄星投手とメッツの千賀滉大投手の新球種がランクインした。

MLB 公式サイトは 8 日(日本時間 9 日)に「オープン戦で見た 15 の厄介な新球種」を紹介した。その中で、エンゼルスの菊池雄星投手(33)のスイーパーが 8 番目に取り上げられた。
「菊池の速球とスライダーの組み合わせは、昨シーズン終盤のアストロズでの彼の圧倒的な活躍の原動力となったが、今や彼はスイーパーを組み合わせ、これまであまりなかったより変化のある球を投げられるようになった」と紹介されている。昨年までのスライダーは平均 87 マイル(約 140 キロ)で変化はわずか 2 インチ(約 5 センチ)だが、スイーパーは平均 81 マイル(約 130 キロ)で変化は 16 インチ(約 40・6 センチ)とまさに魔球だ。
「菊池にとってスイーパーは左対左の対戦で使える優れた武器のように見える。例えば、大谷翔平を相手に空振りを奪うために使ったことがある」という。2 月 28 日(同 1 日)のオープン戦では初回に先頭打者弾を浴びたが、3 球目にスイーパーを外角低めにコントロールして空振りを奪った。
「同じ試合でウィル・スミスを(見逃し)三振に打ち取ったときのように、右打者に対してバックドアで投げることもできる」とのことで、初回に無死一、三塁でカウント 1―2 からの 5 球目、真ん中低めのいっぱいのスイーパーにスミスは反応できなかった。強力な武器になりそうだ。
メッツの千賀滉大投手(32)の新球種はシンカーで 11 番目に紹介された。「千賀は通常のフォーシーム(平均 95 マイル=約 152・9 キロ)とお化けフォーク(平均 83 マイル=約 133・6 キロ)の間に位置する、時速 90 マイル(約 144・8 キロ)前後のシンカーを試している」と紹介されている。オープン戦今季初登板の 3 日のマーリンズ戦で 3 球投げた。
「動きもなかなか良い。その変化は 18 インチ(約 45・7 センチ)だ。シンカーはメッツのエースの投球レパートリーに 7 番目の球種を加えることになる」という。千賀の持ち球はフォーシーム、お化けフォーク、カットボール、スライダー、カーブ、スイーパーの 6 球種。お化けフォークの昨年の平均落差は 38・7 インチ(約 98・3 センチ)だった。最強の縦の変化に約 46 センチも曲がるシンカーが加われば、相手打者はお手上げになりそうだ。