新潟 MF 秋山裕紀、J1 史上最速一発レッドで退場も今後に期待
J1 アルビレックス新潟の MF 秋山裕紀が今季初出場で前半 26 分に危険なプレーで一発退場となった。チームは 0-2 で敗れたが、秋山はチームに不可欠な男。今後の活躍に期待だ。

新潟 MF 秋山裕紀、J1 史上最速一発レッドで退場も今後に期待
J1 アルビレックス新潟の MF 秋山裕紀(24)が、22 日の清水エスパルス戦で今季初出場し、前半 26 分に危険なプレーで一発退場となった。13 年 3 月 9 日の広島戦(1-2)で DF 藤田征也が前半 21 分に 2 枚目の警告を受けて退場したことはあったが、前半 26 分の一発レッドは 04 年 5 月 15 日の C 大阪戦(2-1)で DF アンデルソンが記録した前半 30 分を更新するクラブ J1 最速。チームは早い時間帯に 1 人少なくなったことが響き、0-2 で敗れた。
退場前の秋山はチームの心臓として今季もパスを巡らせた。27 本のパスを出し、成功率は約 97%。序盤から押し込み、CK を 3 本連続で獲得した。ただ、J リーグ公式サイトによると、時速 25 キロ以上で 1 秒以上走ったスプリントは 26 分間の出場で 0。フィールド選手では途中出場を含めて唯一、全力疾走に近い走りが見られなかった。
それでもチームに不可欠な男。今季と同様、前線からのプレスと球際の激しさを強調して 7 位に躍進した 13 年も勢い余ってカードが増えた。もちろん、けがの恐れのある危険なプレーは許されないが、切り替えて出場停止明けからは昨季以上の活躍に期待だ。
0-2 となった後半途中からは新加入の DF ゲリアが移籍後初出場。数的不利な状況でも樹森監督は「同点、逆転するつもりで前に人数をかけた」と布陣も 3 バックに変更した。183 センチのオーストラリア代表 DF は空中戦の強さや的確なカバリングなど今後に期待の持てるプレーを見せた。
次戦は 26 日に敵地で鹿島と対戦。相手はホームで 23 戦無敗を誇る。「勝ち点 3 を取れるように、いい準備をして切り替えてやっていきたい」と指揮官。優勝候補の一角で厳しい戦いが予想されるが、何とか食らいつきたい。【石川秀和】(ニッカンスポーツ・コム/サッカーコラム「解析料理」)