早田ひなが語る全日本選手権3連覇と今後の目標
早田ひなが全日本選手権で見事に3連覇を達成。大会後のインタビューで彼女は、自身の成長や今後の目標について語った。

早田ひなが語る全日本選手権3連覇と今後の目標
1月の全日本選手権・女子シングルスで3連覇を達成した早田ひな(PHOTO:奈良武) 卓球の早田ひな(日本生命)が全日本選手権で見事に3連覇を達成した。大会後の卓球王国4月号のインタビューで彼女は、自身の成長や今後の目標について語った。
早田は、優勝直後は「優勝できて良かったなというホッとした気持ちですが、ちょっと信じられない気持ちもあります」と振り返る一方、昨年のパリ五輪での左手首のケガが影響した過去にも触れた。「医師の判断と『チームひな』によるリハビリで、うまく進められたのが一番大きかった」と、周囲のサポートに感謝の意を示した。
また、彼女は張本美和(木下グループ)との決勝を振り返り、「気持ちとしても全然違うし、相手も1年間で非常に力をつけている選手なので、まさか4-0で勝てるなんて思ってもいませんでした。『強さ』ではなく、『うまさ』。ここ1本勝負の大事さを経験してわかっていたので、今回は頭が冴えていたと思います」と、自信を持ったとインタビューに答えている。
大会期間中の心理状態について尋ねられると、「準々決勝から準決勝、そして決勝と、対戦相手が自分を引き上げてくれたのではないかと思います」と語り、自らの調子を取り戻したことを明かした。
パリ五輪後に彼女が8月の戦いを語ることはほとんどなかったが、「オリンピックでは緊張ではない不思議な力が入る感覚があります。それが試合後に感じるような筋肉疲労ではなく、変な力の入り方ではないけれども一球に懸ける思いが違う。今まで大舞台で経験しているけれども、オリンピックは桁が違うなと感じました。それに、やっぱりオリンピックに魔物はいなかったな」と笑った。
今後の目標については、「私の夢はロス五輪で金メダルを獲ることです」とし、「応援してくださる皆さんに恩返しができるように頑張ります」と意気込みを示した。
早田ひなの卓球に対する情熱と挑戦は、日本卓球界に大きな勇気を与えている。彼女の成長と活躍に期待が寄せられている。
(卓球王国4月号・卓球王国PLUSより一部引用)