J1 リーグ:鹿島アントラーズの 17 歳 DF 佐藤海宏が公式戦デビュー
鹿島アントラーズの 17 歳 DF 佐藤海宏が、地元出身で憧れの舞台でプロデビューを果たしました。

鹿島アントラーズ DF 佐藤海宏[写真]=J.LEAGUE
鹿島アントラーズに所属する 17 歳 DF 佐藤海宏が、22 日に行われた 2025 明治安田 J1 リーグ第 2 節・東京ヴェルディ戦で公式戦初出場を果たした。
【ハイライト動画】鹿島アントラーズ vs 東京ヴェルディ 2007 年 2 月 26 日生まれの佐藤は、鹿島ジュニアからジュニアユース、ユースと鹿島一筋で育ち、今季トップチームへ昇格。 鹿島の左サイドバックには絶対的なレギュラーの DF 安西幸輝が君臨しており、デビューまで時間を要することが予想されたが、本人も驚くほど早い、ルーキーイヤーの J1 第 2 節での公式戦初出場となった。 鬼木達監督は佐藤を起用した理由について「トレーニングやトレーニングマッチで結果を残していた選手の一人でした。いろいろなことがあってメンバーに入ることになりましたが、17 歳でもうすでにハードワークができたり、チームに必要な部分は非常に持っていますので、起用する立場としても『楽しめる』というか、そういう状況で送り出すことができました。(安西)幸輝をフル出場させるかなども考える要素としてありましたけど、チームのこれからの底上げ、厚みを出していく意味では、いろいろな選手が出てくることが必要だと思っています」と期待を込めて説明し、「出来ればカシマスタジアムでデビューさせてあげたかったので良かったです」と若手の台頭を喜んだ。 鹿島の地元、茨城県鹿嶋市出身の佐藤。プロデビュー戦は「両親、兄弟はじめ、いろいろな人が見てくれた」と明かす。「(たくさんの人が見てくれた中で)ホームでデビューできたことは本当に嬉しいです」と率直な思いを語り、「自分が憧れていた舞台で、思い描いていたよりも早くプレーできたので、嬉しい気持ちでいっぱいです。自分が小さかった頃からは考えられないような姿で、いまサッカーができています」と喜びを噛みしめた。 ただ、初出場はあくまで通過点。本人も「まだデビューしただけなので、これからもっとチームの勝利に貢献できるようになりたいです」と冷静に語る。投入されたのは、勝敗が決した 4 点リードの 87 分だったが、佐藤は「あまり緊張はせず、気持ちの面では落ち着いて試合に入れたと思うのですが、いざプレーしてみるとメンタル面でもまだまだ未熟だなと思いました。良い経験になったかなと思います。自分が入った時間帯は押し込まれている状況だったので、はっきりプレーするところ、時間の使い方、頭の(考える)部分で自分はまだまだ足りないと思いました」と、限られた時間の中でも改善点を見つけ、「練習試合でも最後の 1 本での出場や、短い時間での出場が多くなることは、プロに入る前から分かっていたところだったので、(短い出場時間でも)結果を残したいです。攻撃が好きで得点に絡んでいくプレーが自分の特長でもあるので、アシストだったり得点だったりは意識して、これから取り組んでいきたいです」と決意を新たにした。 プロとしての大きな一歩目を踏み出した佐藤。今後の成長と活躍に期待がかかる。