ジャッジが語るド軍ナインの挑発発言と巻き返しへの決意
ヤンキースの主砲ジャッジが、ドジャースナインの挑発発言に反応し、巻き返しを誓いました。

ジャッジが語るド軍ナインの挑発発言と巻き返しへの決意
屈辱は自らの結果で晴らしてみせる。昨年のワールドシリーズ第 5 戦でヤンキースの主砲、アーロン・ジャッジが平凡な飛球を落球したミスがいまだに話題を集めている。同試合は 4 回終了時で 5 点のリードを奪っていたが、同ミスを契機に大量失点を招き、結果として 6-7 で敗れた。
きっかけは昨年、シリーズ直後にドジャース救援右腕のジョー・ケリーがポッド・キャスト番組に出演し「最初から不釣り合いな組み合わせだった」「パドレスのほうが彼らより上」「ポストシーズン進出チームの中で 8 位か 9 位」などと、散々こきおろしたことにあった。ほかにもミゲル・ロハスも「ヤンキースの守備はのろいし、基本がまるでなってない」とバッサリ。
遺恨ムードが高まっていた中、ヤ軍も黙っていなかった。チームの指揮を執ったアーロン・ブーン監督はキャンプ初日に取材に応じ、その中でドジャースナインがオフに行っていた挑発発言に対し「彼らが勝った。彼らには何でもいう権利がある」としながら、「できれば来年は我々がその立場になり、もう少し品格のある振る舞いをしたいと思う」と皮肉ったという。
そして、ジャッジである。自身がおかしたミスも契機となり、大量リードしていた展開をひっくり返され、目指す世界一を逃がした。シリーズ直後には「一生忘れない」と強い後悔の気持ちを示していた。
今回、キャンプインにあたって米フロリダ州タンパで取材に応じたジャッジが巻き返しを誓ったと『ESPN』など、複数の米メディアで報じられた。ド軍ナインの見下し発言に関して「それは聞いたけど、彼らを倒す以外にできることは何もない」と語ったという。さらに続けて、「彼らは勝った。彼らは何でも言いたいことを言うことができる。だから、それが気に入らなければ、もっとうまくプレーしなければならない」と自らの糧にすると誓ったというのだ。
オフにはともに外野を守った強打者のフアン・ソトがメッツに移籍とチームにとっても大きな出来事があった。それでもチームを支える主砲は前だけを向いている。怪物ジャッジが、悔しさを胸に今季はどんな異次元パフォーマンスを見せてくれるのか。見どころの一つとなりそうだ。