崖っぷちからの逆転優勝!キツマノビッチ 4 年半ぶり 2 度目の栄冠<男子テニス>
男子テニスのデルレイビーチ・オープンで、キツマノビッチが崖っぷちから逆転優勝し、約 4 年半ぶりに 2 度目のツアー優勝を果たしました。

キツマノビッチ、約 4 年 5 ヵ月ぶり 2 度目の優勝
男子テニスのデルレイビーチ・オープン(アメリカ/デルレイビーチ、ハード、ATP250)は日本時間 17 日(現地 16 日)、シングルス決勝が行われ、第 7 シードの M・キツマノビッチ(セルビア)が第 8 シードの A・ダビドビッチ フォキナ(スペイン)を 3-6, 6-1, 7-5 の逆転で破り、約 4 年 5 ヵ月ぶり 2 度目のツアー優勝を果たした。
キツマノビッチの優勝までの道のり
25 歳のキツマノビッチは同大会に過去 3 度出場。2023 年には準優勝を飾っている。キツマノビッチが最後にツアー大会で優勝したのは 2020 年 9 月のジェネラリ・オープン(オーストリア/キッツビュール、レッドクレー、ATP250)で、その時は Y・ハンフマン(ドイツ)にストレートで勝利。その後約 4 年半優勝から遠ざかっていた。今大会は 1 回戦で世界ランク 414 位の B・ゴヨ(クロアチア)を下すと、2 回戦では同 63 位の西岡良仁が試合前に棄権したため 8 強入り。準々決勝では第 5 シードの M・ギロン(アメリカ)、準決勝では第 3 シードの A・ミケルセン(アメリカ)を下し決勝に進出した。
決勝戦の激闘
決勝戦の第 1 セット、キツマノビッチは第 6 ゲームでダビドビッチ フォキナにブレークを奪われるとそのまま先行される。続く第 2 セット、キツマノビッチは第 4 ゲームでこのセット初めてのブレークポイントを活かしブレークすると、その後第 6 ゲームでも再びブレークを奪い追いつく。ファイナルセット、キツマノビッチは第 4 ゲームで先にブレークを許すと、ゲームカウント 2-5 で迎えた第 8 ゲームで、2 度のマッチポイントとなるブレークポイントを握られる。それでもここを凌ぎキープすると、第 9 ゲームでブレークバックに成功。流れを掴んだキツマノビッチが続く第 11 ゲームで 2 度目のブレークを奪い、2 時間 10 分で勝利した。
キツマノビッチの喜びのコメント
男子プロテニス協会の ATP 公式サイトにはのキツマノビッチの喜びのコメントが掲載されている。「ゲームカウント 2-5 でマッチポイントを 2 度握られた後に優勝するなんて信じられない気分。素晴らしい気分だったし、自分をとても誇りに思う。できる限りのことを正しくやってきて、信じ続けたので、ようやくもう 1 つタイトルを獲得できてとてもうれしい」
ダビドビッチ フォキナの準優勝
準優勝となったダビドビッチ フォキナは、2022 年 4 月のロレックス・モンテカルロ・マスターズ(モナコ/モンテカルロ、レッドクレー、ATP1000)以来、約 2 年 10 ヵ月ぶり 2 度目のツアー大会決勝に臨んだが、悲願の初優勝にあと 1 歩手が届かなかった。