鈴木彩艶、素晴らしいダブルセーブでチームを救う!
パルマの鈴木彩艶が素晴らしいダブルセーブを見せ、チームを救った。現地メディアからも高評価を受けている。

「ほぼ完璧なパフォーマンス」 好守連発の鈴木彩艶、敗戦にもかかわらず現地メディアから軒並み最高評価! クラブも「素晴らしいダブルセーブ」と称賛!
現地時間 2 月 16 日に行なわれたセリエ A 第 25 節、パルマはローマに 0-1 で敗れて 4 連敗を喫するとともに、連続未勝利は 7 試合にまで伸びてしまっている。
本拠地エンニオ・タルディーニでの一戦、降格圏に沈んでいるパルマは 31 分に DF ジョバンニ・レオーニの一発退場で数的不利を負うこととなり、これで与えた FK をマティアス・スーレに鮮やかに決められると、最後まで挽回できずにタイムアップを迎えることとなった。
ホームチームにとってはまた新たな失意の一戦となったが、その中でゴールを守り続けた鈴木彩艶は好パフォーマンスを発揮。失点の FK は身動きできないまま見送るしかなかったが、その後に幾度か訪れたピンチで好セーブを披露している。なかでも 52 分にスーレの右からのシュートを素晴らしい反応で弾いた後、ファーサイドからアナス・サラー=エディンがこぼれ球を詰めたシュートをゴールライン上でストップしたプレーは、この試合のハイライトシーンのひとつである。
クラブの公式サイトでも「鈴木は素晴らしいダブルセーブを見せた」と称賛された日本の守護神はこの 90 分間で、ボールタッチ 48 回、セーブ 3 回、ダイビングセーブ 3 回、ペナルティーエリア内でのセーブ 2 回、ボールリカバリー 12 回、パス 35 回(成功 15 回)、ロングボール 25 回(成功 5 回)というスタッツを記録した(データ専門サイト『FOTMOB』より)。
この背番号 31 に対する現地メディアの評価を見ると、敗戦にもかかわらず軒並みポジティブであり、イタリアの大手スポーツ紙である『Gazzetta dello Sport』は 10 点満点の採点で「6.5」を鈴木に与え、「パルマが最後まで生き残ることができたのは彼のおかげであり、特に後半開始時のスーレ、サラー=エディン、さらにはロレンツォ・ペッレグリーニ(57 分)に対するセーブが効いていた」と称賛している。
『Corriere dello Sport』紙の採点はさらに高い「7」とし、「スーレの見事な FK に対しては何もできなかった。ボールはポストをかすめてゴールに入った。一方、サラー=エディンに対するセーブは奇跡的だった。本当に奇跡的なセーブ。その後、ペッレグリーニに対しても反応が速かった」、同採点とした『Tutto Sport』紙は「サラー=エディン に対するセーブは素晴らしく、試合終了までチームを支えた。ペッレグリーニ のシュートへの飛び出しも見事だった」と、それぞれ寸評を綴った。
同じく「7」を付与したパルマのスポーツ紙『SPORT PARMA』も、「スーレとサラー=エディン に対する素晴らしい反応で失点を阻止。特に後者ではゴールライン上で反射的にセーブしたことで、より大きな敗北を避けることに成功した。ペッレグリーニに対する対応もまた、素晴らしい働きだった」と、終始ポジティブな記述となった。
一方、オンライン新聞『PARMA TODAY』は、「スーレの素晴らしい FK にはただ拍手を贈るしかない」と、失点について鈴木の責任ではないことを強調し、こちらも「サラー=エディンによるタップインによる 2 点目をゴールライン上で防ぐ反応を見せた。ペッレグリーニに対しても再びセーブを披露したが、こちらはややイージーなものだった」と彼の働きを振り返り、採点は「6.5」を付与している。
『ViSPORT』は「7」の単独最高採点で、寸評でも「しばしば批判され、またその批判は正当であることも多いが、今日はほぼ完璧なパフォーマンスを発揮してみせた。『完璧』を阻んだのは、スーレの FK だけだった」と絶賛。スポーツ専門放送局の『EUROSPORT』、『Sky Sports』はいずれも「7」(単独最高)で、前者は「後半に素晴らしいセーブを連発。スーレに対してはまずまず、サラー=エディンには“壮絶”なセーブを見せた」と評した。
サッカー専門サイトでは、『calciomercato』はチーム最高タイながらも「6」止まりとしたが、『TUTTOmercatoWEB.com』は「スーレの美しいゴールは、ただ見守るしかなかったが、挽回するチャンスが訪れる。それは数秒での活躍で、近距離シュートに素早く反応、そしてリバウンドシュートを奇跡的にセーブした」と総括。採点「7」は、こちらも単独最高となっている。