福谷浩司、中日から FA 移籍した覚悟と決意
日本ハムの福谷浩司投手が、新天地での躍進に向けて調整を続けている。古巣・中日から FA で移籍した福谷浩司は、先発、中継ぎも両方こなせる右腕として期待を寄せられている。

福谷浩司、中日から FA 移籍した覚悟と決意
日本ハムの福谷浩司投手(34 歳)が新天地での躍進に向け、黙々と調整を続けている。昨オフ、古巣・中日から FA で移籍した福谷浩司は、昨季はわずか 8 試合で 3 勝 1 敗、防御率 3・72 に終わったが、先発、中継ぎも両方こなせる右腕として早くもチーム内外から期待を寄せられている。
新天地のキャンプはどうか?
福谷浩司は「基本的なことは一緒なので、キャンプでの練習に関してはあまり違いはないと思います。ただ、時間の使い方だったりそれに対する気持ちの入れようだったりとかは(違いが)あるかもしれません。言葉にするのは非常に難しいですが」と語った。
日本ハムの雰囲気は?
福谷浩司は「まだそれほど時間がたっていないので今の段階では何とも言えません。これからチーム全体の練習、実戦が進むにつれどう感じるかでしょう。周囲の皆さんは本当に良い人ばかりですけど正直なところ細かくは分からないので何と言うべきか。いい表現、言葉が降ってくるのを待っている感じですね(笑い)」と語った。
チームメートの郡司、マルティネス、山本拓も元中日
福谷浩司は「知っている選手が多いのはいいことですし仲良くしていきたい気持ちはあります。一部ファンの方々が(慶大の後輩で中日時代の同僚でもあった)郡司とのバッテリーを楽しみにしているのも何となく感じています。でも、それを実現するためには郡司も捕手として結果を出さないといけないですし、僕も結果を出さないといけない。それまでは仲間も大事ですが、まずは自分の準備をしっかりやっていきたい。たぶん郡司なんかに聞けば、自分のことばかりで『食事に誘ってくれない』っていう嫌みが飛んでくるかと思いますが(苦笑い)」と語った。
中日で長らく活躍し、新天地では若い投手陣をけん引する役割も期待されている
福谷浩司は「実績は積み上げてきたかもしれませんが(2012 年計 278 登板)、自分の中では悔しさを持っています。他の人に追いつきたい、追い越したい気持ちの方が今は強いです。これまで結果を残してきたという自覚もあまりないのが正直なところなので」と語った。
中日時代は「もっとやれたはず」と感じているから「悔しい」のか?
福谷浩司は「そうですね。これまでの(野球人生で)〝やった感〟はないです。FA で移籍はしてきましたけど、自分が FA 選手だという自覚も本当にないので。たまたまファイターズとご縁があって来ましたけど、まだまだ自分はこのチームの中でもランクは下の方だと思いますし、そこから上がっていかないといけない。その上でファイターズ優勝のための力になれたらという気持ちが強いので。そういう悔しさが自分自身のモチベーションにもなっています」と語った。
与えられた役割は何でもこなすつもりか?
福谷浩司は「そのつもりです。チームの勝利を最優先に結果を出していきたい。僕は僕で必死ですからね。そういう姿を見ていただければと思います」と語った。