侍ジャパン・井端監督が熱視線!広島 D4 位・渡辺悠斗に期待
侍ジャパンの井端弘和監督が広島のドラフト 4 位・渡辺悠斗内野手に熱視線を送っている。渡辺は高校の先輩である野村克則バッテリーコーチと同じ堀越高出身で、春季キャンプ中に新井貴浩監督から打撃指導を受けた。

侍ジャパンの指揮官・井端監督が注目し続けると話したのが、広島のドラフト 4 位・渡辺悠斗内野手(22)=富士大=だ。東京・堀越高の先輩、後輩の間柄で、5 日のキャンプ視察の際にルーキーは胸を躍らせながら、あいさつに向かった。
「高校の先輩で、いずれ、あいさつしたかった。そういう機会が早々に来てくれて、話せてうれしかったです。これからも、あいさつを毎回いって、話を聞けるようになりたいです」
阪神・野村克則バッテリーコーチも同高の OB の一人だが、球界全体を見渡しても希少な存在。井端監督も「1 度だけ、お会いしたぐらいで、ずっと会ってなかった。プロに入って、よかったなっていうのと、僕の後輩に(近鉄、楽天などに在籍した)岩隈がいるんで、25 年ぶりぐらいですかね、高校から入ったの」と笑みを浮かべ、堀越愛を口にした。
「大学では矢野選手とかね、(亜大出身で)色々入ってますけど、高校はまた違った感情があるなっていう風に思ったので。特別な思いで今年から見たい」
さっそく侍ジャパンの指揮官に〝リストアップ〟されたわけだが、春季キャンプ中に成長への大きなヒントを得る機会があった。第 1 クール 3 日目。午前中に新井監督からマンツーマンで打撃指導を受けるチャンスをもらった。鯉将は「ずっと何も言わずにおこうと思ったんだけど、彼の方から〝ちょっと悩んでいる〟ということだった。それならワンポイントだけ。真っすぐ下半身で構えていきなさいと言った」と明かした。
右打ちの渡辺はアッパースイングで左脇があき、体の右側が下がる悪循環に陥っていた。スカウトから打撃コーチ、そして新井監督という順序で悩みが伝わり、通算 2203 安打、319 本塁打のスラッガーに金言をもらえた。
渡辺は「もともとのスイングが下から出ていた。速い球速に対応できるようにレベル(水平)に、シンプルに振るように教えていただきました。昨日まではドライブ回転の打球が多かったんですが、いい回転のライナーが増えました。継続していきたい」と感謝した。
富士大では 4 年春の大学リーグで最多本塁打と最多打点を記録。優秀選手、ベストナインも合わせ、個人 4 冠も獲得した。井端監督の期待に応え、〝新井塾〟の成果を発揮するためにも、22 歳が春季キャンプでバットを振り込む。開幕スタメンを目指す新戦力の成長に注目していきたい。