侍ジャパン のエース候補、佐藤龍月が紅白戦で安打
侍ジャパン のエース候補、佐藤龍月が紅白戦で安打を放ち、復帰への道を着実に歩んでいます。

佐藤龍月、紅白戦で安打を放つ
3 月 18 日に開幕する選抜で連覇を狙う健大高崎(群馬)は 9 日、千葉県館山市内で紅白戦を行った。A 組で途中出場した佐藤龍月(りゅうが=2 年)は 1 打数 1 安打 1 四球でサヨナラ勝利に貢献した。
佐藤龍月の野球人生
昨年の選抜では 5 試合を投げ、22 回を無失点に封じて 3 勝を挙げた左腕。昨夏に左肘内側側副じん帯再建術(通称トミー・ジョン手術)を受け、現在はリハビリと並行し、外野手で選抜のメンバー入りを目指している。
佐藤龍月の復帰への道
佐藤にとって久々の打席だった。昨夏の群馬大会決勝の前橋商戦以来、実に 197 日ぶり。代打で出場した 7 回は右前打。先頭打者として迎えた 9 回は四球を選んでサヨナラ勝利の機転となった。打って、走った佐藤の顔に笑みが浮かんだ。
佐藤龍月の決意
「野球ってやっぱり楽しい。試合で投手から来るボールを打つのは本当に久しぶりだったので、結果が出るとは思っていませんでした。野球が少しずつできるようになってきたなと感じています」
佐藤龍月のリハビリ
昨夏の群馬大会優勝に導いた後、佐藤は甲子園に挑むチームから離脱した。左肘のじん帯損傷と疲労骨折が判明し、8 月 30 日には左肘内側側副じん帯再建術(通称トミー・ジョン手術)を受け、投手としての復帰まで約 8 カ月の診断を受けた。
佐藤龍月の目標
12 月下旬にリハビリのためのスローを再開し、本格的なブルペン投球は夏の大会直前の 6 月に再開予定。ただ、佐藤は選抜メンバー入りを諦めていない。トミー・ジョン手術を受けた肘は適度な刺激を与えることでリハビリが進む。そのため外野手としてのプレーならば出場も可能で、「自分が打撃で(現エースの)石垣を支えたい」と意気込んでいる。
佐藤龍月の今後
この日は右前打の快音を響かせ、また 2 ストライクに追い込まれても粘って四球をもぎ取る対応力の高さを示した。それでも「まだ最初の試合なので、これからもっと結果を残さないとベンチには入れない。満足せずにしっかりやっていきたい」と一歩ずつ踏みしめる。
まとめ
「野球って楽しいです。それとピッチャーしたいなって思いました」。つらく、長く、心も曇るリハビリの道。打撃で結果を残し、野球の原点を思い出した。